【お金の話】第14回:インデックスファンドの「インデックス」とは?

こんにちは、やすです。

さて【お金の話】第5回:投資信託って何ですか?では投資信託の2つのタイプの中でインデックスファンドを解説しました。

そこであなたはこんな疑問を持たれたかもしれません。

  • インデックスファンドの”インデックス”とは何だろう?

辞書で調べてみると「インデックス」の意味は、索引、見出し、指数、指標、と書いてあります。投資信託の索引って何でしょうね?

あなたがこの記事を読み終わる時には、

「インデックス」の意味と代表的なインデックスファンドの特徴がわかる

という状態になれるかと思います。

それではレッツゴー!

結論

  • 「インデックスファンド」は特定の指数(ベンチマーク)への連動を目指す投資信託

つまり、そのインデックスファンドが株や債権などに投資をする際、「指数」を参考にして投資金額や投資先を決めているということです。

うーん、わかったようなわからないような。「指数」とか「連動」とか何のこっちゃという感じですよね。

具体例

指数

例えばあなたがテレビを買うために家電量販店に行ったとします。

値札にこんな表示を見たことはありませんか?

「定価50,000円のところセール中につき35,000円!」

この時の「定価」が指数になります。この指数(定価)があることで、あなたは35,000円という値段が30%割引後の値段であることがわかります。

言い換えれば何かを判断するときに参考にする値が「指数」となります。

【お金の話】第5回:投資信託って何ですか?の内容の繰り返しになりますが、投資信託は多くの銘柄を1つのパックにした商品です。そのパックにする商品を何にするかを考えるときに、特定の指数を参考にしているわけです。

指数の例

例えば株式の指数の場合、以下のようなものがあります。

日経平均株価(日経225)
TOPIX
NYダウ
S&P500
MSCI ALL Cap World Index など

日経平均株価はニュースで取り上げられていることが多いですよね。

ここでは代表的な2つの指数の特徴を見ていきましょう。

S&P500(米国企業が対象)
  • S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出している指数
  • 各取引所(New York証券取引所、NASDAQ)に上場している代表的な500銘柄の株価を時価総額比で加重平均
  • 米国の時価総額の80%をカバー
  • 銘柄トップはApple、Microsoft、Amazon、Facebook、Alphabet、Teslaなど

※時価総額
現在の株価に発行済株式数をかけて求められる数値で、企業価値の判断基準になる

MACI All Cap World Index (ACWI, アクウィ)(全世界の企業が対象)
  • Morgan Stanley Capital International社が算出している指数
  • 世界の先進国23カ国、新興国24カ国の大型株~中型株、3000銘柄を時価総額比で加重平均
  • 世界の時価総額の85%をカバー
  • 米国企業が約57%を占める

この2つの指標は対象としている企業が異なる点がポイントです(米国企業を対象と世界の企業を対象)。

色々と特徴がありますが、ここでは「S&P500のインデックスファンド」と言ったら「S&P500の指数への連動を目指す投資信託の商品(インデックスファンド)」とイメージできるようになればOKです。

では「連動を目指す」とはどうゆうことでしょうか。

こちらの表を見てください。

No.組入銘柄割合(%)
1APPLE INC6.7
2MICROSOFT CORP5.9
3AMAZON.COM INC3.3
4TESLA INC2.0
5ALPHABET INC-CL A1.9
参考資料:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)投資信託説明書(使用開始日2022.7.23)

この表はインデックスファンドの「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の組入銘柄とその割合のトップ5です。

「組入銘柄」とはそのインデックスファンドが購入している株式銘柄のことです。

ITに詳しい方ではなくてもAPPLEやAMAZONといった名称は、iPhoneやネットショッピングを通して聞いたことがあるのではないでしょうか。

いずれの企業もIT(テクノロジー)関連企業です(ALPHABETはGoogleの親会社です)。

これら企業を含め組入銘柄や購入割合は、S&P500とほぼ同じになっています。

刻々と購入割合は変化していますので全く同じというわけではありませんが、S&P500に追随するように上記表の割合も変化しています。

この追随するように組入銘柄や割合を変化させることを「連動を目指す」と言っているのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

  • インデックスファンドは特定の指数(ベンチマーク)への連動を目指す投資信託
  • 代表的なインデックスとしてS&P500とACWIの2つを抑えておく

インデックスファンドは指数を利用することで、ファンドの運用コストを低く抑えることができます。つまりあなたがインデックスファンドの商品に投資する際の各種手数料が抑えられているということです。

また今回の記事の対象外ですが、アクティブファンドというものがあります。

アクティブファンドはインデックスファンド以上の運用成績を目指しているファンドです。独自に市場調査などを行っているため、運用コストがインデックスファンドと比べて高い傾向があります。

いずれにしても今回は少し難しい言葉も出てきましたが、まずは「インデックスファンドは何かの値を参考にしている投資商品」と憶えて頂ければと思います。

毎日の学びがあなたの人生を豊かにします。
今日も一緒にコツコツ学んでいきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA